誕生日じゃない日におくりものを貰うのはとても嬉しい。貰う立場じゃなくて贈る立場なのだけれど。何故なら誕生日は一日しかないからだ。ハンプティー・ダンプティーがアリスに紙に書かせた上に計算させたことによると。
いろいろーーあの人(たち)に会ったこととか、あの人(たち)と別れたこととか、自分を蔑んだこととか、卑しめたこととか、そういうことーー後悔することもあるけれど、それでもやっぱり、今日この日に私がちゃんと生きていたということは、それなりによかったのだと思う。取り立てて何もないいちにちももうすぐ終わる。誕生しない日のおくりものは大体いつも目の前に溢れている。
それを腕一杯に抱えていればいいのだよ。溢れんばかりのミモザの花束を抱きしめるように。なあ、おい?
2010年5月20日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
滅びの王国
『すえっこOちゃん』という本を借りた。Oちゃんのほんとうの名前はオフェリアだけど、いつもOちゃんと呼ばれている。スウェーデンのある町に住んでいる七人きょうだいの末っ子で今は五歳。年上のきょうだいがいるのでおませさんだそう。奔放ではちゃめちゃだけれど、OちゃんにはOちゃんの理屈がし...
-
『すえっこOちゃん』という本を借りた。Oちゃんのほんとうの名前はオフェリアだけど、いつもOちゃんと呼ばれている。スウェーデンのある町に住んでいる七人きょうだいの末っ子で今は五歳。年上のきょうだいがいるのでおませさんだそう。奔放ではちゃめちゃだけれど、OちゃんにはOちゃんの理屈がし...
-
東京優駿(とうきょうゆうしゅん)とは日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝2400mで施行する競馬の重賞競走である。 一般的にはレース名の副称である日本ダービーの名で広く知られており、現在の日本の競馬においてその代名詞とも言える競走である。「競馬の祭典」という呼称もマスコミ...
-
『真鶴』(川上弘美 文藝春秋)を読んだ。読むかどうか迷って、結局は読んだ。このひとの本を読むと、自分がうすく剥がれ落ちていくような気がして、不穏な気持ちになる。嵐の直前のような、波の高い海を見ているような、そういう気持ち。波立つ冬の冷たい海を覗いている気持ちもに近い、...
0 件のコメント:
コメントを投稿