喉の奥で小鳥を閉じこめているような、そしてその喉で小鳥が飛び立とうともがいているような、そういう息苦しさ。行き苦しさ?生き苦しさ。喋っていても聞こえてくるのは、私の声なのに、私の声ではなく。瓶の内側から聞こえてくるような、くぐもっていて妙に丸みがかっていて、時折それが鋭く聞こえることもある。蓋が外れて瓶の口から漏れ出てきたような。
どちらが私の声かは知らない。どちらとも私の声だから、私以外の人には、きっと分らない。でも、私の声って一体なんだろう?
喉の奥の小鳥はいつか飛び立つ?私を置いて行ってしまう?行かないで!私の喉が潰れてしまってもいい、ここに居て、いつまでももがいていて。小鳥の声が、私の声。小鳥を失ったら、私も声を失うだろう。
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